里芋をたくさんもらったけれど、保存方法に迷っていませんか?
「土がついたまま置いてもいいの?」「洗って冷蔵庫に入れたらいいのかな?」と悩んでいるうちにカビさせてしまうのはもったいないですよね。
正しい保存方法を知れば、フードロスを減らせ、毎日の食卓が豊かになります。この記事では、長野で長年青果流通に関わってきたプロが、里芋の正しい保存方法を「常温・冷蔵・冷凍」の3パターンで解説します。
後半では、保存した里芋を絶品にする、こだわりの「生みそ」を使ったレシピも紹介します。
里芋の保存は冷蔵と冷凍どっち?期間と用途で使い分け

里芋の保存は「状態」と「いつ食べるか」で選びます。自分に合った方法が一目でわかるよう、特徴をまとめました。
保存方法選びのポイント
- 泥付きで場所があるなら → 「常温保存」(ベスト)
- 洗ってある、またはすぐ使う → 「冷蔵保存」
- 長期保存、調理を時短したい → 「冷凍保存」
| 保存方法 | 期間の目安 | 適した状態 | メリット | デメリット |
| 常温 | 約1ヶ月 | 泥付き | 風味が落ちず最も美味しい | 土を落とすと日持ちしない |
| 冷蔵 | 1週間~10日 | 洗ったもの・使いかけ | すぐに使えて便利 | 乾燥や低温障害に弱い |
| 冷凍 | 1ヶ月以上 | 皮をむいたもの・茹でたもの | 下処理済みで調理が楽 | 食感が少し変わる |
一番のおすすめは、風味を損なわない「泥付きでの常温保存」です。
しかし、場所がない場合や、洗われた里芋を購入した場合は、冷蔵や冷凍を上手に活用しましょう。
【常温】泥付きのまま新聞紙に包んで

里芋にとって理想的なのは、土の中のような「適度な湿り気」と「涼しさ」がある環境です。
泥付きの里芋は、洗わずにそのまま常温保存するのが一番長持ちします。
泥付き里芋を常温保存する手順
- 土は落とさず、濡れていたら半日陰干しして表面を乾かす
- 乾燥を防ぐため新聞紙で包む
- 風通しの良い冷暗所(10〜15℃)に置く
1.土は落とさず、表面を乾かす
泥は乾燥や酸化から守る天然のバリアなので、無理に落としません。ただし雨などで濡れている場合はカビの原因になるため、半日ほど陰干しして表面を乾かします。
2. 新聞紙で包む
里芋は乾燥に弱いため、新聞紙で包んで適度な湿気を保ちつつ、呼吸による余分な水分を逃がします。
3. 風通しの良い冷暗所に置く
直射日光や暖房を避け、玄関や廊下など涼しい場所が最適です。ダンボール箱やザルに入れて床から離しておくと、湿気がこもりにくくなります。
【冷蔵】洗った里芋は水気を拭いて野菜室へ

洗ってある里芋や使いかけの里芋は、常温ではすぐに傷みます。これらは冷蔵庫で保存しますが、乾燥と低温障害に注意が必要です。
洗ってある里芋の冷蔵保存手順
- キッチンペーパーで水気を拭き取る
- 乾いたキッチンペーパーで包む
- ポリ袋に入れ、口は軽く閉じる
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
1. 水気を拭き取り、包む
表面の水分は腐敗のもとです。しっかり拭き取り、新しいキッチンペーパーで包んで保湿しましょう。
2. ポリ袋に入れて野菜室へ
ポリ袋に入れますが、口をきつく縛ると窒息して結露の原因になります。口は軽く閉じるのがポイントです。
また、寒すぎる場所は苦手なので、冷蔵室(約2〜5℃)ではなく温度が高めの野菜室(約5〜8℃)に入れ、低温障害(5℃以下)による変色や硬化を防ぎましょう。
【冷凍】皮をむいて保存すれば調理が時短に

「大量で食べきれない」「皮むきが面倒」という場合は冷凍保存がおすすめです。食感は少し変わりますが、繊維が壊れて味が染み込みやすくなるため、煮物や汁物に重宝します。
用途に合わせて「生のまま」と「茹でてから」の2通りの方法があります。
用途で選ぶ冷凍手順
【生のまま】煮物・汁物用
- 皮をむき、使いやすい大きさに切る
- 塩もみしてぬめりを取り、水気を拭いて袋へ入れて冷凍する
【茹でてから】時短・マッシュ用
- 固めに茹でて皮をむく
- 水気を取り、袋へ入れて冷凍する
1. 生のまま冷凍する場合
皮をむいてカットし、塩もみでぬめりを洗い流します。水気をしっかり拭き取って冷凍袋へ。
解凍せずそのまま煮物や豚汁の鍋に入れて調理できるため非常に便利です。
2. 茹でてから冷凍する場合
固めに茹でる: 中心が少し硬いくらいまで茹で、皮をむきます(皮むきが簡単になり、手のかゆみも防げます)。その後、袋に入れて冷凍。調理時間を短縮でき、さっと煮る料理に向いています。
マッシュする: 柔らかく茹でて皮をむいて潰し、ペースト状にして冷凍します。解凍して丸めれば、すぐにコロッケや和風ポテトサラダに使えます。
※どちらも金属製トレーで急速冷凍すると品質劣化を抑えられます。
保存した里芋が絶品に変わる!生みそで作る健康レシピ

実は、冷凍した里芋は繊維が壊れることで味が染み込みやすくなるため、味噌汁や煮物に最適です。
せっかくなら「生みそ」を使って、美味しく健康的に楽しみましょう!
里芋×生みそが「最強の健康食」である4つの理由
栄養学の視点でも、里芋と味噌は互いの良さを引き出し合う最高のパートナーです。
里芋×生みそが最強と言われる理由
- 塩分排出: 里芋の「カリウム」が味噌の塩分を排出する
- 腸活効果: 里芋の「食物繊維」が生みその「酵素・菌」のエサになる
- 胃に優しい: 「ぬめり成分」が胃粘膜を保護し、栄養吸収を高める
- ヘルシー: 低カロリーで満腹感が続く
特に加熱処理していない「マルモ青木味噌」なら、生きた酵素の健康効果を最大限に引き出せます。
参考:
農畜産業振興機構|今月の野菜:さといも
文部科学省|食品成分データベース
酵素が生きる「生味噌」で作る究極の里芋汁
冷凍里芋を凍ったまま鍋に入れれば、とろっとした食感のごちそうになります。
究極の里芋汁のポイント
- 冷凍里芋を凍ったまま出汁で煮る
- 具材が柔らかくなったら火を止める
- 仕上げに「生味噌」を溶き入れる
市販の多くの味噌は加熱処理されていますが、マルモ青木味噌は非加熱。酵母や酵素が生きたまま届きます。
里芋の食物繊維と生みその酵素で、お腹から整える「最強の腸活味噌汁」に!
だしが不要なほどの旨味で、忙しい朝にも最適です。
▼酵素が生きている本物の味「善光寺味噌」

国産 善光寺平 味噌 (赤) 500g 6個 マルモ青木味噌醤油醸造場
大豆アレルギーも安心「えんどう豆味噌」の味噌漬け
「大豆アレルギーで味噌を諦めている」という方には、大豆不使用の「えんどう豆味噌」がおすすめです。
里芋のえんどう豆味噌漬け
- 茹でた里芋の水気を切る
- えんどう豆味噌とみりんを混ぜたタレに漬ける
- 一晩寝かせ、トースターで軽く焼く
大豆不使用とは思えない深いコクと甘みがあり、野菜の旨味をグッと引き出します。
香ばしい香りとねっとりした食感は、おつまみにもぴったりです。
▼アレルギー対応でコク深い「えんどう豆味噌」

ご飯が進む!里芋の味噌煮っころがし
定番の醤油味も良いですが、味噌ベースならコクが出て冷めても美味しい一品に。
味噌煮っころがしの作り方
- 里芋を炒めて油を馴染ませる
- ひたひたの水と砂糖で煮る
- 水分が減ったら味噌を加えて絡める
「生味噌」を使えば砂糖控えめでも素材の甘みが際立ちます。お弁当や夕食におすすめです。
里芋の保存の仕方に関するよくある質問
里芋保存の仕方に関するよくある疑問をQ&Aでまとめました。
- 中が赤やピンクに変色しているけど食べられる?
- はい、食べられます。
赤やピンクの変色は、ポリフェノールの酸化によるものです。味や安全性に問題ありませんが、気になる場合は取り除いてもよいでしょう。
- 腐っている里芋の見分け方は?
- カビ・異臭・柔らかさをチェックしてください。
皮ごと白い、酸っぱい臭いがする、指で押すとブヨブヨして水っぽい場合は、腐敗の可能性が高いです。食べるのを控えましょう。
- 冷凍里芋は解凍せずに調理していい?
- はい、凍ったまま調理してください。
自然解凍すると食感がベチャついてしまいます。凍ったまま煮汁に入れることで、味がよく染み込みます。
- 里芋の皮むきで手が痒くならない方法は?
- 酢水を使うか、茹でてからむいてください。
痒みの原因物質は酸や熱に弱いため、手に酢水をつけたり、茹でてからむいたりすると痒みを抑えられます。手袋をしてむくのも確実です。
- 収穫したばかりの里芋はどう処理すればいい?
- 泥付きのまま数日乾燥させます。
掘りたては水分が多いので、風通しの良い場所で表面を少し乾かしてから、泥付きのまま新聞紙に包んで保存しましょう。
里芋の保存の仕方をマスターして、毎日の食卓をさらに豊かに
里芋は、正しい保存の仕方で1ヶ月以上も美味しさをキープできる便利な野菜です。
記事の要点
- 泥付きなら「常温」で新聞紙に包んで1ヶ月もつ
- 洗った里芋は「冷蔵」で早めに使い切る
- 長期保存や時短には「冷凍」を活用する
上手に保存した里芋があれば、忙しい日でも栄養満点の食事が作れます。
とろっとした里芋のお味噌汁には、ぜひ「本物」の味噌を選んでみてください。
加熱処理をしていないマルモ青木味噌の「生みそ」や、大豆アレルギー対応の「えんどう豆味噌」で、家族の健康を守る里芋料理を楽しみましょう!

▼ 大豆アレルギー対応でコク深い「えんどう豆味噌」














