ようやく暖かい日が続くようになってきたかと思っていたら異例の速さで梅雨入りした地域もあり(長野はまだですが)、
地球の気候の変動に戸惑いを感じている今日この頃です。
長野は朝晩冷え込みがまだまだ続き、霜の被害や低温障害など、農作物への影響も心配されています。
私たちは美味しい果物やお野菜にただただ恵まれているわけではありません。
暑かったり寒かったり、大雨が降ったり台風で猛烈な雨風を受けたり。大雪に見舞われたり霜にあったり。
そんな自然を相手にお仕事をされている農家さんの苦労があってこその賜物なのです。
お天気に左右されながらも美味しい果物やお野菜を作るために真剣に農業と向き合われている農家さんのご苦労を考えると本当に頭が下がります。
もちろんお天気がいつも悪さをするわけではありません!暖かい日差しや、恵みの雨のおかげで作物はすくすくと育ちます。
そして時には冷たい雪さえも農家さんの味方になることがあります。
そうです、それが表題にもある【スノーキャロット】への恩恵です。
スノーキャロットとは、何メートルも雪が積もる豪雪地帯で、本来秋に収穫される人参を収穫せずにそのまま雪の下で冬を越させ、雪解けの頃に収穫するという人参です。
長野県の奥信濃と呼ばれる地域の飯山市。中でも羽広地区は、冬は4mから6mも雪が積もる豪雪地帯。
そこで誕生したスノーキャロットは、冷たい雪があってこそできた産物なのです。
雪の下で冬を越すことで、凍ってしまわないよう、自分の身を守るために糖分を蓄えることで甘くなります。
また、アクが抜けて人参特有の臭みがなくなるので、甘くてみずみずしい人参になります。
普通の人参同様にお料理に使っていただけますが、その甘さを生かして生のまま、サラダ感覚で召し上がっていただくのが一番です!!
人参が苦手な方でも、この人参なら食べられる!!とおっしゃる方もいらっしゃいます。
生のままポリポリ、の他にも、ミキサーでジュースにしても美味しくいただけますよ☆
このスノーキャロット、市場流通が少なく、とても希少な人参。
理由は収穫が始まってから2週間ほどで終了してしまうことと、半年間雪の下でほぼ無農薬に近い状態なため日持ちもしないから。
運良く手に入ったら、惜しまず早めに召し上がってくださいね!!
今シーズンはこれで終了してしまいますが、来年また、雪の下で美味しくなったスノーキャロットに出会えますように☆